160309 Twenty One Pilots @ 新木場STUDIO COAST

　昨年のフジロック私的ベスト・アクトは今年も（ほぼ同じセットリストだけど）最高だった。

　最近のライブでは押すことなんてほとんどないのに（以前は20分押すなんてザラにあったけど、いつからか5分も押さなくなったのはなぜなんだろう）、珍しく20分押しでスタート。買い物でも行ってたのかな。1曲目のHEAVYDIRTYSOUL～アンコールを含めて最後のTREESまでバンドも客もずっとかっ飛ばしてたから1時間10分程度のセットリストでも物足りないなんてことはなかった。ほぼずっと上がってるライブの中でたまにぽろっと入るピアノが絶妙でこれがたまらないのだけど、友人はその静かなときにベラベラしゃべり続けて近くにいた外国人に「シーッ！」とジェスチャーされたと終わった後その友人の連れに聞いて笑ってたら、ライブ中に友人から「神」とだけ送られてきたメールに家に帰ってきてから気づいてさらに笑った。

　本編最後のCAR RARIO、白煙を出してステージが見えなくなったと思ったら後ろから「Turn around!!」って聞こえて振り返ったらバルコニーにいたタイラー。フジでも横のバンの上にのぼってたから、コーストなら絶対2階行くだろうなと思ったけど、手品かよ。歌ってるときはずっと真顔なのに、ふとした瞬間に笑う顔がかわいすぎて横にいたティーンから悲鳴が聞こえたけど、あれは～モテるよね～～～いいな～～～～～～。アンコール最後のTREESはCDで聞いてもいいイントロだと思うけど、ライブで聞くとあ～もう終わるんだなあ、幸せだなあと涙出そうになった。次は3枚目が出てからかな。

マスクにカットオフに絶対職質かけられるやつ

後ろの白煙と紙吹雪とサーフボードと太鼓となにがなにやらわからぬ状態

[セットリスト]
01. HEAVYDIRTYSOUL
02. STRESSED OUT
03. GUNS FOR HANDS
04. MIGRAINE
05. POLARIZE
06. WE DON'T BELIEVE WHAT'S ON TV
07. THE JUDGE
08. LANE BOY
09. HOLDING ONTO YOU
10. RIDE
11. TEAR IN MY HEART
12. CAR RADIO

13. GONER
14. TREES

　そういえば客層は上も下もいたし、いつもの洋楽ファン層だけじゃなくて対バンした効果か邦楽ファン層も来てて面白かったな。

150522 Sing Like Talking @ NHKホール

　よく考えてみたら邦楽の若いアーティストのライブはフェスやアイドルを抜くとほとんど観たことがない。デビュー25年以上経ってるSing Like Talking。その昔、小中学生の頃つっこDJにより相当聴きこんだ98年発売のベスト盤「SECOND REUNION」。このアルバム大好きだけど、正直このアルバムしか知らない…　本人たちもMCで自虐的に「僕たちはヒット曲がない」と言っていたけど、確かに他人に特にわたしと同世代にSLTの話をしてももちろんたいがいは知らないし、この曲の人たちだよ！っていう曲がないのも事実。でも本当に素晴らしく幸せなライブだった。知らない曲も多かったけど、フルバンドセットの良さ、野外で風にあたりながら聴いてるような解放感、もっとお客さんがいていいライブだった。特に本編最後のSpirit of Love、弾き語りからのバンドメンバーが出てきて合唱は鳥肌モンだったなあ。まさか初めて聞いてから20年以上経って生で聴くことになるとは思わなかった。感慨深い。

　それにしても邦楽のライブのお客さんはなぜみんな手拍子をとるんだろうか。曲中も手拍子。レスポンスも手拍子。声が出しづらい。

セットリスト

01. Ordinary
02. Hold On
03. 月への階段
04. （How High The Moon／Ella Fitzgerald）～Together
05. Will
06. Flame
07. One Day
08. 無名の王 -A Wonderer’s Story-
09. 離れずに暖めて
10. 祈り
11. Memory Of Your Smile
12. Human
13. みつめる愛で
14. 眩暈 ～Don’t Blame It On The Summertime～
15. Rise
16. La La La
17. Seasons Of Change
18. Spirit Of Love

19. きっと何時の日か
20. 心の Evergreen
21. I’ll Be Over You
22. My Desire
23. Utopia

160109 王女メディア @ 東京グローブ座

　平幹二朗、一世一代と書いてある通りの王女メディアだった。カーテンコールでは（緞帳ないけど）往年のファンもしくは関係者であろうおじさんたちがブラボー！と叫んでいたのだが、もはやそれはグローブ座なのに歌舞伎を見ているようだった。80過ぎたおじいちゃんが腸煮えくりかえった女性の狂気を演じるなど、それこそもう妖怪のようだったんだが、これが本当に色気のある王女で、舞台人の気迫たるや…　

　ただのこの話、ちっとも感情移入ができないというか、ほぼほぼみんなイカれてる人物しか出てこなくて、ギリシャ神話なんて基本道徳のどの字もないよなと思いながら見てたので（個人の見解です）、最初の独白などは夢の世界で聞いていたし、歌舞伎も全部起きてたことないし、この手の舞台はみんな第九みたいなものだと思っている。クライマックスで土地の女たちが舞うシーンの音楽がとてもよかったのだけど、ブチッと切れるところが私にはとてもチープに聞こえてしまったのが残念だった。ブチっと切れるにしろ他の演出あったんじゃないかなって思うのだけど…

　あと旦那役の山口馬木也がひたすらイケメンであった。

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