Latcho Drom

ライブ、舞台、旅行のログ。K-POP、洋楽、宝塚多め。ネタバレします。

1789~バスティーユの恋人たち~ @ 帝国劇場 その1 ロナンとオランプ

 今更だけどかなり細かくネタバレするよ。

 あっという間に過ぎ去った革命の1か月であった。観る前に減らすだのなんだの言ってたのに(金銭的な問題)、結局7度も劇場に足を運んだ1789(結果、貧困)。わたし本当に1789の楽曲が大好きなようです(今更)。プレビュー公演を見たときはその名の通りの出来だったけど、1か月で成長した東宝版を2か月も経ってから思い出し書き。

04/09プレビュー 小池、神田、花總/万座、鈴木
04/10プレビュー 加藤、夢咲、凰稀/斎藤、大河原
04/16ソワレ   小池、夢咲、凰稀/志村、鈴木
04/29マチネ   小池、神田、凰稀/志村、鈴木
04/29ソワレ   小池、夢咲、花總/斎藤、鈴木
05/07ソワレ   加藤、神田、花總/志村、大河原
05/13      小池、夢咲、花總/斎藤、鈴木

ロナン(Wキャスト):小池徹平(5)/加藤和樹(2)

 これだけ身長差があるWキャストはそうそうないだろと発表されたときはぼんやりと思っていたけど、実際始まったらまったく違うロナン像が面白かった。
 プレビューでは小池ロナンはクセのあるべらんめえ口調(徹平ちゃん関西出身のはずなのに。笑)でお芝居をしていたのに、徐々に薄れてきたなと思っていた4/29だったのだが、そのあと加藤ロナン観たらやっぱり小池徹平は良くも悪くも小池徹平を感じたロナンだった。小池徹平のロナンは最初から「主役としてのロナン」色が濃く、宝塚でも再三「今までとは違うヒーロー」とは言っていた割には、やっぱり先頭に立つヒーローとしてフランス版とは違う宝塚版と同じ死に方がよく似合っていたように思う。そのくせなぜか冒頭でロナンが鎖を断ち切るシーンをカットしたのは舞台装置の問題なのか、それともあれをカットすることでヒーローらしさを削いだのかな。
 印刷所で渡辺デムーランを顎クイしたときの小池ロナンの顔を見ると、こいつ王室側含め全員食いそうだなと思ったけど(このあたりが小池徹平小池徹平たるゆえん)、『革命の兄弟』で頭一つ大きい古川ロベスピエールと渡辺デムーランと肩を組むシーンでは宙に浮きそうで笑えた。横の二人が頑張って屈んでる図が余計萌える。オランプと組む時はねねオランプは大きいから身長差…と思ったけど、いざ組んだら身長差より小池徹平のチャラさが勝ってた(褒めてる)。あと広瀬フェルゼンと戦うときの「来いよォ!」もオラオラロナンだった。さすが初日のカーテンコールで「お花ちゃん」と呼んだだけある。

 加藤ロナンはプレビューでは全体的に音程が高い歌が多いからキツそうな歌い方(実際ひっくり返ってた)してるなあと思ったのだが、1か月ぶりに観た2回目では驚いた。「喉が開く」ってこれか!と。小池マチソワ観たときの差も大きかったけど、1か月の差はとんでもなく大きかった。
 小池ロナンに比べて素直なロナンだなと感じたのが、『革命の兄弟』歌中に渡辺デムーランに「僕たちは兄弟になれる」「冗談でこんなことを言うと思うか」と言われて「信じよう」と返した時。別に小池ロナンが素直じゃないということではなく、単純にこのロナンは田舎から出てきた素直な農民なのだなと感じた。だからこそ加藤ロナンはフランス版の死に方のほうが似合ってたんじゃないかなあとも思ったけど、それでは小池先生のロナン像にそぐわないってことになるし、いや、そういうことではなく以下略。

 仮にどっちかのロナンと付き合えますってなったら(ならない)加藤ロナンを選ぶし、小池ロナンは一度広瀬フェルゼンに刺されたれと思うという違い(わかりづらい比較はやめろ)。個人的にはやはり最初の小池×神田、加藤×夢咲がお芝居の色もビジュアルもマッチしていたから、加藤ロナン×ねねオランプでもう一度観たかった。


オランプ(Wキャスト):神田沙也加(3)/夢咲ねね(4)

 宝塚ではトップシステムによりかなり格下げされたオランプがややフランス版に近いところまで引き上げられていた…かな。

 さやかオランプは強かった。小池ロナンと一緒で良くも悪くも神田沙也加。ラマール様やアルトワ様と絡む時のさやかオランプの面白さはプレビューから秀逸で、こういう明るくて前に出るところは本当に上手い子なんだなあ。ラマール様に迫られて小声で「大丈夫です、大丈夫です」と拒否してるあたりや\キャァァァ!/とラマール様に倒れるところで笑いを外さない。
 宝塚版でなぜロナンとオランプが恋に落ちたのかわからないと言われたことがあるのだけど、「いいか、君。恋に落ちるのに理由なんてない。」と古川ロベスピエールの冷たくて柔らかいトーンで諭したいくらい\かわいいからに決まってるだろ/というかわいさが前面に出てたと思う。ちなみにフランス版もなぜ好きなのかなんて野暮なことは描かれてない。アムールの国の話なんだよ。ただ加藤ロナン相手だと本当にさやか嬢は小さくてキスするとき首痛そうだった。

 ねねオランプはやっぱりこのお方は娘役なんだなと思う所作の美しさが際立ってた。ロナンに対して「あなたの歩く道を踏みしめていきたい」と言うところで本当にこの人一緒に生きていくんだろうなあと。だからこそロナンが倒れたときのねねオランプの嘆きは渾身の叫びだったし(さやかオランプはあのシーンであの悲痛さそこまでないように思えたのだけど、あれは二人の解釈の違いかな)、逆に宝塚でここまで嘆く姿はあまり観たことがないから新しい姿が見れた気もする。
 宝塚時代2度劇場で見たときはお歌…の印象だったけど、ボリュームも帝劇サイズに合わせてきたんだろうし『許されぬ愛』はやや声がざらつくムラもあったけど上手くなってたなあ。かわいかったなあ(結論)。


つづく。