Latcho Drom

ログ

160109 王女メディア @ 東京グローブ座

 平幹二朗、一世一代と書いてある通りの王女メディアだった。カーテンコールでは(緞帳ないけど)往年のファンもしくは関係者であろうおじさんたちがブラボー!と叫んでいたのだが、もはやそれはグローブ座なのに歌舞伎を見ているようだった。80過ぎたおじいちゃんが腸煮えくりかえった女性の狂気を演じるなど、それこそもう妖怪のようだったんだが、これが本当に色気のある王女で、舞台人の気迫たるや… 

 ただのこの話、ちっとも感情移入ができないというか、ほぼほぼみんなイカれてる人物しか出てこなくて、ギリシャ神話なんて基本道徳のどの字もないよなと思いながら見てたので(個人の見解です)、最初の独白などは夢の世界で聞いていたし、歌舞伎も全部起きてたことないし、この手の舞台はみんな第九みたいなものだと思っている。クライマックスで土地の女たちが舞うシーンの音楽がとてもよかったのだけど、ブチッと切れるところが私にはとてもチープに聞こえてしまったのが残念だった。ブチっと切れるにしろ他の演出あったんじゃないかなって思うのだけど…

 あと旦那役の山口馬木也がひたすらイケメンであった。


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