Latcho Drom

ライブ、舞台、旅行のログ。K-POP、洋楽、宝塚多め。ネタバレします。

150621、0709、11、14、18、19 月組 1789 -バスティーユの恋人たち- @ 東京宝塚劇場 ①総括

ネタバレするよ。

今年の目標はとりあえず今まで星と宙しか見たことがなかったから、全組の本公演を見ることだけだったのに、どうしてこうなった1か月で月組6公演。宝塚の沼の凄いところは東宝のチケットは基本全部売り切れているのに、当日でもどうにかチケットが手に入るというところ。ヅカヲタ先輩の友達に友の会に入った方がいいのかなと聞いたら、「入ってないのに5回も行くんだから入る必要ないよ(話した時はまだ5公演だった)」と言われてしまった。より一層培われるヲタ力。ぐだぐだと言い訳が続くが、6月末から土日が休みになりしかもフジロックまでSMT以外ライブの予定がゼロで楽しみがなにもなかった、というタイミングも大きかったと思う。教訓が出来た。「クズヲタに暇を与えてはならぬ」。

どうでもいい下りから書き始めたが、この「1789」、劇場でもチラホラ「耳の残る」という声を聞いたけど、この作品最大の強みはなんといっても音楽だと思う。申し訳ないのだけど正直今まで宝塚を4、5演目ほど見たことがある中で、私の頭に残っている曲が1つもないから宝塚に音楽性を求めたことはなかったのに、映画以外でミュージカルナンバーをCDで聴くなど私のなかではキャッツ以来のことで、とにかくかっこいい。ただ宝塚ファンの中にはどうもしっくりこなくて「宝塚でロックは…」と苦手だった方もいたようで(フランス語版を聴くとまた雰囲気が違うから、日本語になることと歌詞のつけ方で原曲よりは宝塚感があるとは思うのだけど)、好みの問題は致し方ない。

それと群舞。初回は1階4列目という神席で、それは凄い席で観させていただいたのだけど、あの迫力ある群舞は前方で見るより2階から見ると綺麗に揃っているのが見えて圧巻だった。もちろんセンターで観るのが1番いいのだけど、1階センターブロックで間近で民衆の客降りと群舞を見れたのは6回中1回だけという詰めないカスヲタ…それはさておき、「1789」はライブを見ているような感覚に近かったのかもしれない。

特に1幕最後にロナンソロから始まって民衆対王宮の図式がドーンッ!完成されるシーンはこの作品のハイライトだと思うのだけど、全体を通してこの作品は「民衆(集団)対王宮(個)」だなと。王宮側はマリー・アントワネットルイ16世、アルトワ伯爵、ペイロール伯爵、ポリニャック夫人、ラマールと部下2人、ネッケル、それぞれキャラクターが濃くてひとりひとりの背景がわかりやすい。対して民衆側は、デムーラン、ロベスピエール、ダントン3兄弟+印刷工+モブという印象が強くて、個を感じることができたのは慣れてきた4回目以降だった。多分王宮側が個人の芝居で語ることが多かったのに対して、民衆側はデムーランにしろロベスピエールにしろメインでありながら民衆として歌で語っていたからだと思う。この舞台には出てこないけど、史実でこの後ロベスピエールがこの時仲間であるデムーランとダントンをギロチンにかけることを考えると、ちょっと泣けてくる…。

そして宝塚の象徴でもあるトップコンビが組まないという点。これがわたしにはよかったのかもしれない。生粋の宝塚ファンの方には物足りなかったかもしれないけど、この舞台の主役は民衆側のロナンとマリー・アントワネットの二人だった。普段娘役トップは男役トップを引き立てるポジションが多いのに(もちろんそれが宝塚の素晴らしいところであるのはわかってる)、このマリー・アントワネットは主人公だった。アントワネットは浪費しまくる王女、恋する乙女、母親、ルイ16世の妻と変わる様を描いてて、それを演じてるちゃぴが本当に見事だった。他の作品を見たことがないのでちゃぴがどんな人なのか、良く知らないけど、検索する限りまさきさんが大好きで、ひとりだと不安とか出てきたけどそんなことちっとも思わなかった。人にハマったのはみやさん演じるアルトワ伯ではあるのだけど、この作品を6回見て、6回泣いたのはちゃぴのアントワネットが私はフランスの王妃ですと言ってポリニャック夫人とオランプを送るシーンだった。

あれだけの対立式から、最後「悲しみの報い」で双方が入り混じって歌うところは本当に洗い流されるような素晴らしいエンディングだったなあ…

②キャストの感想につづく。

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